長男との父子キャンプ向けに購入したテントがスマッシュヒットだったのでご紹介。
2018-2019年、歩いてキャンプの方(1-2人程度)にパワープッシュしたいテントがコチラ、BIG AGNES Frying Pan SL3 !! 3人用(実際は2名用)の3シーズンテント。
BIG AGNES は日本ではケンコーが代理店になって取り扱われてる米国の新興アウトドアメーカー。人心を不安にさせるポールの組み方が特徴的なテントを数多く世に送り出してます。
その BIG AGNES が2018シーズンに出した新製品がコチラのシリーズ、2人用のSL2と3人用のSL3がでてます。サイズはもはやお約束の「マイナス1名」で見当つけてください。SL3は3人用なので、実用で快適なのは2名まで(本国だとなぜか犬と一緒というレビューが多い)。
最初に究極のマイナスポイントを言っときますと、コチラの商品は日本で取り扱いがありません。歩いてキャンプは日本じゃ流行ってねーヨ!というケンコーさん的なご判断なんですかね。まぁ、いいです。買える国から買えばいいんです。で、米国だとREI専売となってる感じで、欧州だと色んな店で買えます。
自分はREIのセールで200ドル弱で購入。Amazon.com と違ってREIは発送遅いです。3-4week気長に待ちましょう。
じゃ、まず一通りスペック見てみましょう。最初に言っておくと、新製品なのにこれで200ドル切る価格です。
■スペック
長辺:218cm
短辺:160cm
高さ:109cm
ドア:2か所
フライシート:リップストップナイロン(68D poly Taffeta)
インナーテント:20D polyester mesh and Breathable polyester
グランドシート:68D poly Taffeta(奥さんこの値段で付属してます!)
ポール:DAC Featherlite(奥さんこの値段でDACポールなんですよ!)
フライシート:耐水1200mm
グランドシート:耐水1500mm
全箇所シームシール処理済み
インナーテント:816g
フライシート:838g
ポールセット:592g
(最低重量:2,246g)
ペグセット(8本):130g
グランドシート:254g
(トータル重量:2,630g)
と、まぁこんな感じ。歩くキャンプで許容範囲内の重さ+山岳向けのような極端な軽量よりではない、ある程度頑丈なスペックになってます。
じゃ、チャチャっと良いトコを見てきましょう。REIのレビューを見ると、「軽量(あくまでもバックパッキングで見た場合にギリギリというレベルで)」「頑丈」「耐候性の高さ」「居住性の高さ」「設営の容易さ」といったレビューが目立ちます。実際使ってみると全て実感できます。
■設営のしやすさ
テントの設営に要する時間は5分程度、とてもわかりやすく出来てます。基本同じ色を合わせていけばOK!で取説いらないレベル感。直感的に組み上げられます。
■頑丈そうな気がする&耐候性の高さ
極端に華奢なテントが多い中で質実剛健な作り。スペックの通り、フライシートとグランドシートが70Dあるのでなんとなく安心。
ちなみにREIのレビューを見るといろいろありえないシチュエーションで使われていて、「真のどこにでも持っていけるテント」と評されてる感じ。3シーズンテントを無雪なら4シーズン使うのが米国流か?みたいな。求道者が多いのか、結構無茶なシチュエーションで使われていて、それでいて問題なかったというレビューが目立ちます。BIG AGNES のテントは風に弱いかも?というのは聞く話ですが、このテントについてはそういった話はあまり出てこない感じ。
シチュエーション例:
強風
氷点下
積雪
強雨
■歩くキャンプに持っていけるサイズと重さ
人によるとこもあるでしょうけど、個人的には十分許容範囲内。
■前室がわりとイイ感じ
2か所のドア部分にそれぞれ前室がつきます。フレームザックを置ける程度の大きさがあるので、1-2名分の荷物や靴を置いたりといった用途には必要十分かなという感じ(歩くキャンプの荷物を想定)。3本目のポールで前室を張ってるので、開けるとインナーテントにペタっと付くようなアレな前室ではありません。
■居住性の高さ
↑のインナーテント見てもらえればわかりますが、BIG AGNES らしい「人心を不安にさせるポール組付け」ではなく、いたってフツーにクロスしてます。これなら自分含めた日本人も安心安心。3本目のポールもあるので、ドアがある長辺はほぼ垂直に立ち上がります。短辺もかなり立ってるので、218cm×160cmの長方形のフットプリントがかなり立ち上がった感じで居住性高しです。メッサ高いです、嘘じゃありません。
なんつーかスケてますね。米国のレビューだと星空が見えるとポジティブなレビュー書いてる人が多かった感じ。
■実際使ってみると
メッサ冬場で使ってます。無雪&平野部の冬季(-5~0度程度くらいまでか?)なら手持ちのシュラフの耐寒性能が問題なければテント自体は問題なし。スケスケの「ブレーサブル」なインナーテント効果で結露したこともないという意外な利点も発見!!スケスケ&ベンチレーションの効果はこんなトコでも生きてる感じに。ただしインナーテントの素材的な通気性と、フライシートとインナーテントの構造的な通風性が割と高いので、強風時には吹き込みによる寒さ対策はマスト!
夏場は未使用なのでなんともだけど、前述の通風性からわりと期待できそうな気がする。
↓は2019年1月のガラガラな若洲キャンプ場。幕内4度、外気2度程度の雨天キャンプ。これでも結露はしなかった。
■でつまりどうなの?
日本で買えないことを考慮しなくていいなら、「超イイテント」の一言。用途(2人+歩くorチャリ等)が合えばパワープッシュしたい一品。
価格やスペック、付属品等のグレードや構成を考えると、この金額(2~3万程度)で対抗になるような製品が日本にあるんだろうか?と思えるレベル。
例えばモンベルのクロノスドーム。クロノスドームはラインナップ的に3人用がないので、Frying Pan SL3とクロノスドーム2型と比べても仕舞寸、重さはいい勝負。クロノスは意外と室内高があるが、それ以外の居住性は Frying Pan SL3 に軍配が上がる。 価格的にもグランドシートが付属している Frying Pan SL3 のがお得な気がする。
ちなみに米国では「チャリでキャンプ」が流行ってるようで、BIG AGNES のラインナップを見ても、2019は Bike 用というのが目立ちます。従来製品も仕舞寸法を短くして Bike 用として売ってたりするので、歩くキャンプの向きにも歓迎な方向ですね。
ちなみにこのテント使って人よカブったことは一度もありません。
(というか日本語WebページでGoogle検索に引っかかったことすらナシ。。。)
2018-2019年、歩いてキャンプの方(1-2人程度)にパワープッシュしたいテントがコチラ、BIG AGNES Frying Pan SL3 !! 3人用(実際は2名用)の3シーズンテント。
キャー カッコイイ! |
BIG AGNES は日本ではケンコーが代理店になって取り扱われてる米国の新興アウトドアメーカー。人心を不安にさせるポールの組み方が特徴的なテントを数多く世に送り出してます。
その BIG AGNES が2018シーズンに出した新製品がコチラのシリーズ、2人用のSL2と3人用のSL3がでてます。サイズはもはやお約束の「マイナス1名」で見当つけてください。SL3は3人用なので、実用で快適なのは2名まで(本国だとなぜか犬と一緒というレビューが多い)。
最初に究極のマイナスポイントを言っときますと、コチラの商品は日本で取り扱いがありません。歩いてキャンプは日本じゃ流行ってねーヨ!というケンコーさん的なご判断なんですかね。まぁ、いいです。買える国から買えばいいんです。で、米国だとREI専売となってる感じで、欧州だと色んな店で買えます。
自分はREIのセールで200ドル弱で購入。Amazon.com と違ってREIは発送遅いです。3-4week気長に待ちましょう。
![]() |
山岳テントとは比べられないが持ち運べるサイズ感 |
■スペック
長辺:218cm
短辺:160cm
高さ:109cm
ドア:2か所
フライシート:リップストップナイロン(68D poly Taffeta)
インナーテント:20D polyester mesh and Breathable polyester
グランドシート:68D poly Taffeta(奥さんこの値段で付属してます!)
ポール:DAC Featherlite(奥さんこの値段でDACポールなんですよ!)
フライシート:耐水1200mm
グランドシート:耐水1500mm
全箇所シームシール処理済み
インナーテント:816g
フライシート:838g
ポールセット:592g
(最低重量:2,246g)
ペグセット(8本):130g
グランドシート:254g
(トータル重量:2,630g)
と、まぁこんな感じ。歩くキャンプで許容範囲内の重さ+山岳向けのような極端な軽量よりではない、ある程度頑丈なスペックになってます。
じゃ、チャチャっと良いトコを見てきましょう。REIのレビューを見ると、「軽量(あくまでもバックパッキングで見た場合にギリギリというレベルで)」「頑丈」「耐候性の高さ」「居住性の高さ」「設営の容易さ」といったレビューが目立ちます。実際使ってみると全て実感できます。
■設営のしやすさ
テントの設営に要する時間は5分程度、とてもわかりやすく出来てます。基本同じ色を合わせていけばOK!で取説いらないレベル感。直感的に組み上げられます。
■頑丈そうな気がする&耐候性の高さ
極端に華奢なテントが多い中で質実剛健な作り。スペックの通り、フライシートとグランドシートが70Dあるのでなんとなく安心。
ちなみにREIのレビューを見るといろいろありえないシチュエーションで使われていて、「真のどこにでも持っていけるテント」と評されてる感じ。3シーズンテントを無雪なら4シーズン使うのが米国流か?みたいな。求道者が多いのか、結構無茶なシチュエーションで使われていて、それでいて問題なかったというレビューが目立ちます。BIG AGNES のテントは風に弱いかも?というのは聞く話ですが、このテントについてはそういった話はあまり出てこない感じ。
シチュエーション例:
強風
氷点下
積雪
強雨
■歩くキャンプに持っていけるサイズと重さ
人によるとこもあるでしょうけど、個人的には十分許容範囲内。
![]() |
フレームザックに付けるとこんな感じ |
■前室がわりとイイ感じ
2か所のドア部分にそれぞれ前室がつきます。フレームザックを置ける程度の大きさがあるので、1-2名分の荷物や靴を置いたりといった用途には必要十分かなという感じ(歩くキャンプの荷物を想定)。3本目のポールで前室を張ってるので、開けるとインナーテントにペタっと付くようなアレな前室ではありません。
■居住性の高さ
![]() |
インナーテント 見ての通りのスケスケ感 米国流に言うと星空も見える素敵なテント |
↑のインナーテント見てもらえればわかりますが、BIG AGNES らしい「人心を不安にさせるポール組付け」ではなく、いたってフツーにクロスしてます。これなら自分含めた日本人も安心安心。3本目のポールもあるので、ドアがある長辺はほぼ垂直に立ち上がります。短辺もかなり立ってるので、218cm×160cmの長方形のフットプリントがかなり立ち上がった感じで居住性高しです。メッサ高いです、嘘じゃありません。
![]() |
個人的にはとてもアリなスケスケ具合 これが意外な結果に |
なんつーかスケてますね。米国のレビューだと星空が見えるとポジティブなレビュー書いてる人が多かった感じ。
![]() |
ドアファスナーは開け閉めしやすい&ちゃんとロールアップできる |
![]() |
ポケットは天井にドデカいの(画面中央)とサイド(画面右下)にもあり実用的 |
![]() |
テント内にフックは15個くらいついてるので、色々ぶらさげたい人も大満足 |
![]() |
マット置いたサイズ感 父子で十分な広さ |
■実際使ってみると
メッサ冬場で使ってます。無雪&平野部の冬季(-5~0度程度くらいまでか?)なら手持ちのシュラフの耐寒性能が問題なければテント自体は問題なし。スケスケの「ブレーサブル」なインナーテント効果で結露したこともないという意外な利点も発見!!スケスケ&ベンチレーションの効果はこんなトコでも生きてる感じに。ただしインナーテントの素材的な通気性と、フライシートとインナーテントの構造的な通風性が割と高いので、強風時には吹き込みによる寒さ対策はマスト!
夏場は未使用なのでなんともだけど、前述の通風性からわりと期待できそうな気がする。
↓は2019年1月のガラガラな若洲キャンプ場。幕内4度、外気2度程度の雨天キャンプ。これでも結露はしなかった。
![]() |
左右が出入り口 結構イイ佇まい |
![]() |
天井にベンチレーションあります |
■でつまりどうなの?
日本で買えないことを考慮しなくていいなら、「超イイテント」の一言。用途(2人+歩くorチャリ等)が合えばパワープッシュしたい一品。
価格やスペック、付属品等のグレードや構成を考えると、この金額(2~3万程度)で対抗になるような製品が日本にあるんだろうか?と思えるレベル。
例えばモンベルのクロノスドーム。クロノスドームはラインナップ的に3人用がないので、Frying Pan SL3とクロノスドーム2型と比べても仕舞寸、重さはいい勝負。クロノスは意外と室内高があるが、それ以外の居住性は Frying Pan SL3 に軍配が上がる。 価格的にもグランドシートが付属している Frying Pan SL3 のがお得な気がする。
ちなみに米国では「チャリでキャンプ」が流行ってるようで、BIG AGNES のラインナップを見ても、2019は Bike 用というのが目立ちます。従来製品も仕舞寸法を短くして Bike 用として売ってたりするので、歩くキャンプの向きにも歓迎な方向ですね。
ちなみにこのテント使って人よカブったことは一度もありません。
(というか日本語WebページでGoogle検索に引っかかったことすらナシ。。。)